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世界はシンプル。力を抜いて、本音で生きる

スピリチュアルな短編小説。

 

「出会い」

 

 初対面の人なのに『この人とは、出会ったことがある』

 そんな風に感じたこと、ありますか?

 なんとなく、ではない。

 ビビッと、電撃が走るように、思い出すの。

 それは初対面のその瞬間ではないのだ。

 例えば、その人がちょっとした会話の間に顎をさする仕草とか、お店で店員を呼ぶ時の横顔とか、すれ違う時に、肩先がほんの少し触れた時とか。

 そんな時に、思い出す。

 記憶として、具体的なことを思い出した訳ではないの。ただ「私はこの人を知っている」という感覚。

 それはまるで『当たり前の日常』と言っても差し支えないくらい、馴染み深い感覚なので、ついついその瞬間は、興奮も感激もなく過ぎ去り、少し時間差を置いて、その不可思議な感覚に気づくのだ。

 私があなたに対して、そんな風に思ってる事。あなたは気づいていますか? 

 

 完

 

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