人は違う。みんな違う。
「ドラゴン・ボイスの解放セッション」
映画「グレイテスト・ショーマン」
を観ました。
「ラ・ラ・ランド」のキャストが手がけたそうです。
あの映画は僕も大好きです。
僕は日本語のミュージカルは実は好きじゃないんだけど、
英語のミュージカルは結構好きで、
ミュージカル映画は比較的観てます。
でもこの映画、
僕は事前情報何もなく、
嫁さんに付き添って行っただけ。
なんとなく「映画の日に映画行こう」と言われてて、
「えーよー」と言ってたものの、
実は当日の朝、その約束を完全に忘れてたくらい(笑)
で、
どうだったか・・・?
・・・
・・・
めっちゃよかった・・・。
感動しました。
というより、
食らいましたね。
僕もシンガー・ソング・ライターであり、
ショー・ビジネスを行い、パフォーマーです。
何よりアーティストであり、
そして「人間」です。
映画の舞台は19世紀。
これ、実話に近い話です。
「フリークス」(怪物小屋)
という映画がかつてあり、
いわゆる「奇形」な人々を見世物にした映画やショーが、近代アメリカにはあったのですが、
この映画の主人公「バーナム」は、
それを最初にやった人物かもしれません。
「サーカスの生みの親」とも言われてます。
奇形な人。
先天的な障害ある人。
当時は奴隷だった「黒人」たち。
「ユニークな人」
として、彼は巨人やら小人やら巨漢やらシャム双生児やら多毛症やら・・・
社会からつまはじきにした人たちを集めショーをする。
これ以上は書かないけど、
本当に素晴らしいドラマです。
でね、
今の時代でも、
こういう人たちへの偏見ってあると思う。
なかなか抜けないよね。
「個性は大事」って言う割に、
強烈な個性は受け入れない、排他的になる体質。
僕の母は、僕が中学生の頃から「脳神経外科」に入院してて、
そこの病棟には、
実にさまざまな「ユニーク」な人たちがいました。
事故や病気という、後天的な人が多かったですが、
やはり「神経」の病気なので、
手足や顔が「変形」している人、
精神錯乱している人、
見るからに怪しい人、
ずっと1人でぶつぶつと喋ってる人、
拘束具つけられ暴れている人・・・。
社会には完全に適応できない人たちを、
たくさん目の当たりにしました。
男性女性、少年少女からお年寄りまで。
実に様々なユニークな人たち。
最初はやや面食らったこともあるけど、
そのおかげで免疫ができたのか(笑)、
僕はいわゆる「障害者」「奇形」と呼ばれる人にあっても、
さほど驚かないし、
重病だろうが重症だろうが、
それを「特別」なこととも思わない。
気の毒だとは思うことはあるけどね。
だって世の中には、「自分と違う」人たちが溢れているから。
ただ、
ふつーに学校行って、
ふつーに社会出て生きていると、
親戚にそういう人がいるか、
福祉関係、医療関係以外だと、
なかなか関わり合うことがない。
だから「盲目」の人を見るだけで、
やけにおせっかい焼きたがったり、
足の不自由な人を見るだけで、
慌てて席をゆずろうとしたり。
それはもちろん素晴らしいことだけど、
なんか「特別視」しすぎるって、逆に差別だよ?
って思うのだ。
僕も昔、母親の車椅子を押しながら歩いていると、
あからさまな「同情」と「おせっかい」が、
一番ムカついたもんだ。
まあ、僕がそんな自分をみじめに感じてたから、
そういう人が「投影」として現れた、ってのもあるけどね。
同じように接する、ってのは難しいってわかるよ。
だって、違うんだもん。
同じことできないんだもん。
そうじゃなくて、
同じ人間として扱って欲しいってことだ。
珍しいわけでもなく、
ただの個性なのだ。
個性、って言葉にすると、
あまりにありきたりで、
逆にチープな感じになるが、
他に表現が思いつかない。
「ユニーク」という表現もいいなと思う。
でも、人によっては、この言葉を嫌がる人もいそうだなぁ・・・
でもね、
人はユニークな存在だ。
みんな違うんだ。
なのに、「枠」に入れたがる。
「型」にはめたがる。
病気とか奇形とか、健常者じゃなくてもね、
自分と違うというだけで、
そこに排他的な感情が生まれる。
身近な人だと、コントロール欲を刺激されて、
怒りや悲しみに変わったりする。
この議論に、
答えはない。
だって、みんな違うから。
僕の答えは、あなたの答えと違うから。
自分の内側で、
問いかけて、インスピレーションを受け取ってほしい。
自分と違った人がいる。
僕らは、違う。
ここをとことん受け入れると、
僕らは、同じ、
という真理にも近づける。
映画つながりで、
僕の大好きな「スター・ウォーズ」シリーズに何度か登場する「酒場」のシーン。
この風景、とても好きです。
見てください。いろんな宇宙人がいます。
みんな違います。
でも、みんな意思をもつ「人」なのです。
地球人と見た目が違うけど「人間」です。
いつか、こんな時代がくればいいなぁって思います。
みんな違う。
だから面白い。
そんな時代。
で、
最高の映画だったよって話。
ヒュー・ジャックマン、めっちゃいい声で歌うまっ!!
一番僕が食らったのは、
「もっとも崇高な芸術は、人を幸せにすることだ」
という言葉。
やられました。
涙が溢れました。
僕はこれからもっと、
人を幸せにする歌を歌おうと思ったよ。
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