Facebookで人気だった投稿　２ - 遊ぶ、伝わる、ただ座る。

今回は２つ行くよ。　

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

「夫には感謝してます」
　
とその女性は言った。
　
瞑想の後で、子供の事、今後の自分の生き方、
そんな相談だった。
　
「じゃあ、旦那さんとはよく話し合っているんですね？」
　
パートナーシップがイマイチ詰まってるような、
そんな気がしたので、僕は旦那さんとの関係を尋ねたが、
　
「良い夫です」

としか言わない。
　
「夫のおかげで、◉◉さんのコンサル受けれるし、毎月のB○トレも行けるし、○○術の講座も通ってます。あ、ブログの書き方講座も習ってます。自分でも発信して、みんなを豊かにしたいんです」
　
相当、あれこれ学んでいるようだ。本も読んでる。
心理、スピリチュアル、自己啓発。
有名どころはほとんど網羅している。
そして瞑想まで習いにくる（笑）。
　
「旦那さん、そんなに自由に学ばせてくれるなんて、幸せですね」
　
と僕は言った。
実際彼女は、全部夫の収入で、それらを習ったり、学んだりしているのだ。
　
「ええ、お金を出してくれる事に、ほんとに感謝してます」
　
なにか、その言い方が引っかかったので、聞いてみた。
　
「お金を出してくれる、けど、理解はされているんですか？」
　
「え？まあ、そうですね。彼は私を自由にさせてくれるけど、私のやってることは理解できないんですよ」
　
「ははは、こういう事やってると、なかなかパートナーさんに理解されないって、よく聞きますよね」
　
と僕が言ったのを皮切りに、
　
いかに夫が「わかってない人」なのか。
　
学ぼうとしない、成長しない人なのかと力説。
　　
「家ではくだらないテレビばかり見てるし、趣味は車いじりですよ？それも高級車とかじゃなくて、普通の車の小さな部品を取り替えて喜んで・・・。家の波動が下がるので、私がいつも調整しているんです」
　
「なるほど。つまり、自分は素晴らしい学びをして高い波動だけど、旦那さんは低俗な世間にまみれた低い波動だと？」
　
僕がちょっと挑戦的に言うと、
　
「いえ、そんなことありません。夫は立派な人間です」
　
と、ややムキになって言う。
　　
「いえ、あなたの旦那さんは、低俗で、魂のレベルの低い人間だ」
　
「・・・！！」
　
「と、あなたは思っている、ことを認めてないんです」
　
「・・・そ、そんな」
　
「自分がジャッジしてること、自分が自分を特別視していること。うん。いいんじゃないですか？夫は低俗で波動の低い人間だと、一度すっきり認めてみればいいじゃいっすか？」
　　
「・・・いえ、いい人、なんです」　
　
と言って、彼女は涙くんで、しばらくうつむいてた。　

色々と学んでいるだけあって、僕の言っている「意味」が理解できたようだ。　
　
ちょっときつく言い過ぎたかな。と、僕も少し反省しかけたが、
　
「おっしゃる通りです・・・。私は夫を見下してて、その夫のお金を使ってることに、自分の中に罪悪感をかかえているようです」
　
と、僕が言った以上のことを言うではないか。　
さすが、よく勉強してる。
　
「僕は瞑想とかやっちゃってますが、別に高尚な人間じゃありません。上にも下にも、人間に差はありません。それに気づくためには、自分が人を裁いている、見下している、特別している、という事実を一旦受け入れることですよ。そんな醜い自分の姿を認めた上で、そんな自分を許してください。大丈夫」
　
　　
あれこれ学ぶ人の陥りやすいところ。
　
自分のように学んだ人は高尚で、
学ばない人は低俗。
　
この女性はまだ素直な方だと思う。
たくさん学んでる人ほど、
　
「いえ、そんなことありません！」
　
と、自分なりに変なこだわりを作ってるから、
人の意見など耳に入らないのだ。
　
あ、ひょっとして瞑想したから、彼女の心が素直になれなのかな、
なんて思ってしまう僕は、けっこうポジティブ思考なのである。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

「わたし、今彼氏いるんです」
　
「へえ・・・」　
　
「○○ちゃんみたいに、結婚とか、そういうのにとらわれず、新しい生き方をしたいんです！恋をするのは自由ですよね？」
　
「まあ、自由だよね」
　
「今日もこれからデートです。うふふ」
　
「旦那さんも知ってるんだっけ？」
　
「ちょ、ちょ、ちょ！それは無理！」
　
「あれ？そうなの？」
　
「それはまずいですよ～。それバレたら修羅場どこじゃないですよ！」
　
「いや、○○委員長○○ちゃんみたいにって・・・」
　
「ええ、そうですよ」
　
　
話を聞くと、旦那さんは神経質ですぐ怒る、やや面倒な男だと。
　
でも、基本は優しいし、子供の面倒も見てくれるし、なによりいい給料をもらってるという。
　

モメ事は起こしたくない。
　
今の安楽な生活は壊したくない。
　
でも都合のいいセフレは欲しい。
　
　
ちょっと我慢すれば済む。
　
ちょっと誤魔化せば、外で鬱憤を晴らせる。　
　　

それが「良い」か「悪い」かなんて僕には正直わからないけど、
　
あんまり、幸せそうには感じなかった。
　
隠して、誤魔化して、恐れているのだから、
　
そりゃそうだろうけど。
　
　
自由恋愛。大いにけっこうだと思う。
　
でも、普段の「満たされない」を解消するためだったり、　
　
「恐れ」がベースにあるのに、そこに向き合わないで、
　
今目の前にいる相手と、パートナーシップを作ろうともしないで、
　
ただ外側に「おいしいどこ取り」をしようとすると、
　
結果として「疲れる」事になるんじゃないかな。
　
　　
だって、全ては自分の「内面」で起こっている話だからね。